基本(品質)方針
急性期から緩和ケアまで、地域と連携した幅広い医療サービスを展開
長岡西病院は、内科・神経内科・一般外科・整形外科など 13診療科の外来診療を行い、さらには疾病の予防や健康増進にも積極的に取り組んでおり、健診・人間ドック等を含め幅広い医療サービスを提供しております。一般病床74床(緩和ケア病棟を含む)、療養病棟166床(回復期リハビリテーション病棟を含む)計240床の病院です。
急性期病院や開業医からの入院受け入れも多く、地域における役割も大きくなる中で、当院はさらなる地域連携を図るために、「地域医療連携室」と「医療福祉相談室」を院内に設置しています。外部からの紹介や相談を専門に受け付け、院内や関連法人の訪問看護・介護ステーションといった各施設との連携はもちろん、ケースに応じて外部の医療・福祉機関へも紹介することで、きめ細やかなフォローアップ体制を構築しています。
チームによる総合的リハビリテーションで回復期患者様をサポート
当院が開院時から特に力を入れてきたことが、回復期におけるリハビリテーション医療です。理学・作業・言語といった各療法の観点から、患者様一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせたプログラムを組み、質の高いリハビリテーション医療を行なっています。
また当院のリハビリ病棟では、地域の急性期病院から脳血管疾患や大腿骨頸部骨折などの患者様の受け入れも行なっており、医師・看護師・理学療法士・作業療法士など多職種によるチームアプローチを推進して、集中的なトータルリハビリテーションを実践しています。その結果、在宅復帰率80%、重症患者回復率70%という高い実績をあげており、地域のリハビリテーション医療において重要な役割を担っています。
日本初の仏教を背景とした緩和ケア病棟「ビハーラ」
平成4年5月に開設されたビハーラ病棟は、翌平成5年4月1日付けで厚生大臣(当時)から新潟県内では初、全国では9番目の緩和ケア病棟として認可されました。また、日本で初めて仏教を活した緩和ケア病棟として全国から大きな注目を集めています。
ビハーラで病棟は、①「限りあるいのちの、その限りの短さを知らされた人が、静かに自身を見つめ、また見守られる場」、②「利用者本人の願いを軸に看取りと医療が行われる場」、などの理念のもとに専従の医師や看護師、介護福祉士、そしてホスピスにおけるチャプレンに当たるビハーラ僧といった専門職スタッフを配置しています。
ビハーラ病棟は長岡市内や越後の山々を一望できる当院の最上階に位置し、さらに心の安寧と救いを願って病棟内に設置された仏堂には17世紀にミャンマーで造られた釈迦菩薩像が安置されています。この仏堂は特定の宗派を布教する意図や目的は全く無く、どこまでも日本人に流れる「掌を合わせる」心情の歴史や伝統を大切にしたいということに因ります。そして、地元の宗派を超えた仏教者のボランティア組織(仏教者ビハーラの会)の人たちによる朝の勤行(読経)やお盆や花祭りなどの仏教行事もあります。なお、それらの行事などに参加する・しないは、利用者の方の自由です。強いられることはありません。