睡眠時無呼吸症候群を確定診断するために、一晩入院して終夜行う検査です。
脳波をはじめとする睡眠に関する様々な項目のセンサーを装着したままで眠り、検査することで、自覚できない睡眠状態を総合的に評価します。
睡眠中に上気道部(咽頭や舌)の筋肉がたるんで垂れ下がると空気の通りが悪くなり、ときには完全に閉塞して呼吸が止まった状態(無呼吸)になります。
睡眠時無呼吸症候群では、ひと晩の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこるか、睡眠1時間あたりの無呼吸や低呼吸数が5回以上発生します。
無呼吸になると、脳が起きて眠りが途切れてしまうため、慢性的な睡眠不足になり昼間の眠気や集中力の低下などが生じてしまいます。
以前、山陽新幹線で居眠り運転による事故がありましたが、運転士がこの病気のために居眠りをしたことが原因と見られています。
脳波 | 睡眠の型、深さ、覚醒の状態をみる |
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眼球運動 顎下筋電図 |
レム睡眠(速い眼球運動を伴い、夢をみる)の有無で脳の覚醒状態がわかる |
呼吸センサー | 鼻と口の気流の有無 |
胸部・腹部ベルトセンサ | 胸部・腹部の換気運動をみる |
心電図 | 不整脈、心拍数の変化をみる |
酸素圧力センサー | 低酸素状態の把握 |
体位センサー | 仰向けでの睡眠で無呼吸の発生が高いため、体の向きをみる |
下肢筋電図 | 無呼吸時の下肢の動きをみる |
いびきセンサー | いびき(気道閉塞)の有無をみる |
睡眠は、起きている間の心身の疲れを癒したり、体の機能を再調整する大切なはたらきがあります。
よって、睡眠が妨げられることで、いろんな不快症状がおこります。
(大きないびき、起床時の頭痛、口渇、昼間の眠気、集中力・記憶力の低下など)
治療することにより、質の良い睡眠を取り戻し、快適な活動的な生活が可能となります。
上記の症状でご心配のある方は、どうぞお気軽に受診ください。